公募増資(PO)の受渡し前に空売りして価格変動リスクを回避しよう

POの受渡し前に信用売りして利確するテクニックについての記事です。
上記文章だけ見ると簡単に思えますし既に実施している方も多いですが、関連情報等色々と調べるの大変だったので、情報共有します。

なおPOの基本について知りたい方は「公募増資」で検索すればたくさん出てくるかと思いますので、そちらをご参照ください。(参考サイト

POの一般的な儲け方

POについて簡単におさらいですが、POで利益を出す主な流れは以下になります。

  1. 抽選申込期間に応募
  2. 価格決定日に売り出し価格が決定
  3. 抽選結果公表日に当選結果を確認
  4. 当選or補欠当選していた場合、購入申込するか判断し購入する場合は購入申込期間に申込
  5. 受渡日に購入申込した株を取得

ということで立会外分売に似ています。ポイント絞って相違点を比較するとこんな感じですか。

PO 立会外分売
応募期間 価格決定日から約1週間前~当日朝 分売実施日前日夜~当日朝
購入期間 価格決定日から約1日間 分売実施日前日夜~当日朝
売却可能期間 価格決定日から約1週間後以降 分売実施日以降

ここで着目したいのは購入期間です。POは当選したとして、価格決定から約1日間(証券会社によって異なる)、購入申込するか選択する猶予期間があります。また購入申込してから受渡日まで約1週間期間が離れているのも特徴です。これは購入申込してから受渡日までの株価変動リスクが発生するということになります。

リスクは嫌なので早めに空売り

POは分売と違って購入申込してから受渡しまで約1週間の期間があります。またPOも分売と同じように企業が発表した直後株価は下落する傾向があります。

ということでリスクをとりたくない方であれば、当選後早めに利確したいところですが、売却可能となる株取得のタイミングはかなり先です。そこで、受渡し前に同数の株を空売りしておいて、受渡日当日に現渡してしまおうという手法が思いつきます。この方式ならば空売りした時点で利確したも同然です。もちろんこの手法は貸借(空売り可能)銘柄に限定されます。

公募増資の空売り規制

話変わりまして、公募増資の空売り規制に関する政令が平成23年12月1日より施工されています。以下サイト説明の記載抜粋です。

今回の改正により、何人も、増資公表後、新株等の発行価格決定までの間に空売りを行った場合には、当該増資に応じて取得した新株等により空売りに係る借入れポジションの解消を行ってはならず、これに違反した場合には処罰されることとなりました。

これは説明通りに解釈すると

  • 増資発表後から価格決定日までの間にした空売りを、POで当選した株の現渡しによって決済してはならない
  • 価格決定日の翌営業日以降であれば、空売りして、POで当選した株を現渡で決済してもよい

という風に解釈できます。

サンワテクノスのPOの例

違反したら処罰という記載が気になりますので、しっかり調べました。少し前ですが、サンワテクノスのPOがありましたので、そちらを例にして説明しようかと思います。

大和証券でサンワテクノスのPOを申し込んだところ100株当選しました。サンワテクノスは貸借銘柄です。大和証券は売却手数料が高く、出来れば信用売り&現渡で決済したいところです。たかっちは今回の件について、時系列で以下の立回りを行っています。

  • 4/8:100株抽選申込
  • 4/9:発行価格が1540円となったことを確認
  • 4/10:100株当選していることを確認
  • 4/10:株価が1591円となったところで100株制度信用売り
  • 4/10:100株購入申込

ということで今回は[5,100円 – 信用売り手数料(約300円)]の利益が制度信用売りした時点で確定します。この手法最強ですよね。仮に4/10の時点で株価が1540近辺まで下落していたら購入申込をやめる選択もできるわけです。勝てるときだけ利確できるのですから100%勝てる投資法に見えます。

このやり方が問題ないことは大和証券に電話して確認しました。具体的には以下の制限となるようです。

  • 公募増資発表(3/30)~価格決定日(4/9)の間に大和証券で信用売り注文を約定するとPOの当選対象外になる
  • 価格決定日の翌営業日(4/10)以降は信用売りしてOK
  • 受渡日(4/17)以降、信用売りをPOの受渡分で現渡してOK

ということで、当初の解釈通りでした。

本当にリスクなしで勝てる?

残念ながら多少リスクはあります。

逆日歩リスク

制度信用売りをした場合は逆日歩が発生する可能性があります。このリスクをできる限り排除するためには以下対策を行いましょう。

  • 一般信用売り在庫がある場合は制度ではなく一般にする。
  • 逆日歩が発生しづらい大型株の場合のみ実施する

ちなみに上記で紹介したサンワテクノスの例だと逆日歩が約200円発生していました。理由はやや小型株だったためですね。今後は気を付けたいと思います。

利益が減る可能性

この手法を実施する人がたくさんいるため、価格決定日の翌営業日に株価は下落する傾向があります(考えることは皆一緒です)。そして「価格決定日の翌営業日に空売り&購入申込をしたが、受渡日になって株価がかなり上昇しており利益を逃してしまった」という結果はよくある話かと思います。ここはリスクとリターンどちらをとるか・・ですね。

公募増資(PO)の受渡し前に空売りする判断は?

サンワテクノスのPOの例をあげると、2018年1月以降不安定な相場が続いており、株価が乱降下していたこともあり、購入申込から受渡しまでの株価下落リスクを排除するために信用売りを行いました。貸借銘柄の場合、通常であれば普通にそのまま保有していた方が期待値は上かと思いますが、不安定な市場等の理由で株をあまり持ちたくない状況であれば空売りして利確するのは悪い選択ではないと思います。

またPOが予想以上に当選しすぎてしまった場合などに、許容額を超えた分だけ空売りして利確してしまうというやり方もよいかと思います。

さいごに

POでただリターンが欲しい場合は空売りなどする必要はありません。しかし、たかっちはローリスク戦士です。出来ればリターンは多少減ってもいいので、プラス決済を積み上げていきたい思いがあります。

「POは分売と違って購入してから一定期間株を受け取れないのがリスク」

と考えている方がいましたら、空売りを利用し勝率高く利益を積み上げていくことが可能です。もし実施したことがない方がいらっしゃいましたら是非挑戦してみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

30代某大手IT企業サラリーマン。 20代で社会保険労務士取得。妻娘の3人家族。爆益をあげているハイリスカー達を後目に、リスクを嫌い小銭を稼ぐ孤高の戦士。 2017年2月より株をスタートし、着実に収益確保。過去実施してきた財テクも含め情報発信していきます。