前回の個人年金保険のリターンを真面目に検証の続きです。
個人年金保険には契約者貸付という制度があります。ローリスク投資上非常に有効なので、内容まとめていきます。
目次
契約者貸付とは
保険期間の途中でも契約者貸付という形で必要資金を借りることが出来ます。特徴は以下の通りです。
解約返戻金の一定割り合いの金額を借りることができる
借りようとするタイミングの時点での解約返戻金の一定割合の金額を借りることができます。一定割合というのは保険会社によって異なるかもしれませんが、たかっちの加入している年金保険だと約8割でした。保険会社によっては9割まで借りれるという話を耳にしたことがあります。個別に確認が必要かと思います。
借りた日数に応じて金利が発生。金利はかなり低め。
貸付なので当然金利が発生します。金利は年金保険の予定利率によって変わるみたいです。たかっちが加入した時期は金利が低い時代なので、2.5%です(今だと2%くらい)。金利は保険会社によっても変わると思いますので、問合せ確認してください。一般的なカードローンですと現在でも10%超えが普通ですから、契約者貸付は非常にお手頃な借り入れ制度といえます。
予定利率というのは年金保険の利回りを表すものです。バブル時代のお宝保険と言われたものは、予定利率6%とかありますから、契約者貸付の金利も高いと思います。
返済は任意のタイミングで可能
契約者貸付は一般的なローンと違い、毎月返済する必要がありません(毎月の返済日が設けられていない)。
信用情報に傷がつかない
契約者貸付は元々中途解約返戻金の一部をもとに用立てしている制度です。一般的なローンと違い、信用情報に傷がつきません(参考ページ)。今後住宅ローン等を組む可能性のある方も安心して借りることができます。
契約者貸付制度を利用する手間
借り入れ
たかっちの加入している保険会社での契約者貸付による借り入れは
- Web操作で借入申請可能
- 翌営業日に銀行口座に振り込み
と非常にスムーズなものでした。書面での申請は不要ですし、一般的なカードローンとほとんど変わりませんね。保険会社ごとに異なるかもしれませんので、各自確認お願いします。
返済
たかっちの加入している保険だと、返済はインターネットバンキングでの支払い、払い込み用紙での支払いが可能です。インターネットバンキングでの支払いは即日反映(夜間だと翌営業日反映)で、Web上で支払いが完結してとても楽です。払い込み用紙ですとWeb上で請求してから3,4営業日で到着、届いた払い込み用紙で支払いしてからさらに3,4営業日かかります(その間も金利は発生します)。
契約者貸付をローリスク投資の資金にしよう
非常に低金利な契約者貸付はローリスク投資の資金に回すべきでしょう。大金を投入してノーリスクに儲ける手法といったらやはり優待クロスではないでしょうか。
例えば3月末だと利回り1%超えの優待がたくさんあります。仮に契約者貸付(金利2.5%)で100万を、4日間借りたとすると、
収益:100万×1%=10,000円
コスト:100万×2.5%×4/365=273円
という計算になります。仮に金利6%になるようなお宝保険でも全然儲かりますね。優待権利日近くで資金が足りないときはフルベットです。
もちろん資金が潤沢にない方であればIPO、PO、立会外分売等の資金に回しても構いません。
契約者貸付を利用する上での注意すべきこと
金利は複利
一般的なローンと同じで金利は複利計算です。あまり調子に乗って何年も借りっぱなしにしていると金利もバカにならなくなってきます。
保険契約が失効する可能性もある
たかっちが加入している保険の契約者貸付の説明は以下記載がありました。
利息のお払込みがなく一部返済も全くない状態が続き、契約者貸付元利金が解約返戻金を上回った場合、ご契約の効力を失う場合がございます。 |
契約者貸付でお金を借りて全く返済することなくずっと放置し続け、利息上積みにより借り入れ額が解約返戻金を上回ってしまった場合は保険契約が失効する可能性があるということです。
しかしたかっちは優待クロス等の短期的に資金が必要な場合での利用を推奨をしていますので、優待クロスの資金にするのであればこの心配は無用でしょう。
まとめ
投資界隈で蔑まれてきた個人年金保険ですが、やり方次第では解約しなくても利回り伸ばすことが可能です。
- 中途解約返戻金の8~9割借りることが可能
- 返すタイミングはいつでもいい(限度はあります)
- 金利はかなり低め
- 借りても信用に傷がつかない
ということですから、中途解約返戻金の大部分を現金で保有しているも同然です。新規で個人年金保険に加入する必要はありませんが、現在加入中の皆様はこの制度を活用してローリスク投資収益を増やしていきましょう。
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